• テキストサイズ

ツンデレに悪いヤツなんかいない(たぶん。)

第8章 ツンデレ好きなのか……そ、そうか……


(いやいや、落ち着け……落ち着け……まさかこんな簡単に逸れるとかないだろ)


カインは自分に言い聞かせるように、一先ず深呼吸をした。


「ふー、さぁて……どうするかな」


カインが考えを巡らせていると、


「なんだ?何処から入って来た?」


急に背後から声がして、カインはビクっ、と驚いた。


「城のモンじゃねーよな、お前」


カインが、バッ、と勢いよく振り返ってみると、そこには見知らぬ男が一人立って、こちらをジロジロ見ていた。


「な、なんか用ですか」


カインは恐る恐るその男に話しかけてみた。


男はにやり、と不敵な笑みを浮かべて答える。


「あ?明らかに不審者そうなヤツ見つけたからよ」


「俺のことか?俺は不審者なんかじゃ……」


カインは何とか誤解を解こうと、その謎の男にハンスの事を話してみた。


「へぇ……、お前ハンスの知り合いか」


謎の男はハンスの名前を聞くと、余計にカインをマジマジと見てきた。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp