第5章 ツンデレ好きとか言う奴、ちょっと来い!
「でもイデスには悪いが、俺も諦めるつもりはないんだ」
ハンスは真剣にカインに訴えてくる。
「諦めるって……あくまでも俺の意思だろ?」
「まぁ、90パーセントはね」
ハンスは意味あり気に答える。
その答えにカインが少し怪訝な顔をした時、唐突にロビンが口を開いた。
「私いい事思いつきました〜!カイン君は、一度見学という形でお城に行ってみたらどうでしょう?」
「それで、気に入らなかったら、いつでも此処へ戻って来て下さい、私はイデスとずっと此処にいますから」