第5章 ツンデレ好きとか言う奴、ちょっと来い!
ハンスはカインを見つけると、ゆっくりと店内に入ってきた。
その音を聞きつけて店の奥にいたロビンもカウンターに顔を出した。
「ハンス様、今日はお一人で?一体どうされましたか〜?」
ロビンがハンスに問いかけると、ハンスは笑顔のまま、頭を掻きながら答えた。
「ああ、今日は一人で来た。ヘイヤがいると、ちゃんと話が出来ないからな」
そう言うとカインの隣にドカッ、と腰を下ろした。
「今日はカインとちゃんと話しようと思って来た」
ハンスはそう言うと、またこの前の様に屈託なく笑った。