第5章 ツンデレ好きとか言う奴、ちょっと来い!
ハンスとヘイヤに出会った“昼じゃない日”から、数日が過ぎていた。
カインは未だ答えを出せないでいた……。
相変わらずロビンは何も聞いてくる気配はなく、カインの意思に任せると言ったあの日と気持ちは変わらない様子だ。
カインは膝の上のイデスを撫でながら、考えを巡らせていた。
元の世界に戻る為には城に行くことが、一番の近道であるということは間違いないだろう。
しかし、カインは既に此処の生活に慣れてしまっていた……
ウサギ姿のイデスを膝に乗せることも、ロビンに優しくされることも。