第4章 お前ら、ツンデレを可愛いとか言うな!
「私はカイン君がしたい様にするのが、一番良いと思ってますよ」
カインはロビンを真っ直ぐに見つめ、諭す様に語りかけてくる。
「お前はどうせ、城に行くべきだって思ってんだろ」
「カイン君がそう思うなら、そうなのでしょうね〜」
ロビンは、はぐらかす様に眼鏡の奥で笑った。
「くそっ…どいつもこいつも、俺になんて言わせたいんだよ……っ」
カインはそうボヤくと、二階へと階段を登っていってしまった。
「……素直に自分の気持ちを言ってくれるだけでいいんですけど…カイン君には一番難しい事かも知れませんね〜」
ロビンは困った顔で笑いながら、カインの去った二階をぼんやり見つめるのだった……ー