第4章 お前ら、ツンデレを可愛いとか言うな!
ヘイヤはどうやら、ロビン達と同じうさ耳びとの様で、美しい金髪からシュッ、と凛々しい耳が見える。
しかし切れ長の瞳からは冷徹さが滲み出ていて、ロビンとは全く違う雰囲気だ。
「カインと言ったか。貴方は此処に何らかの目的があって来たのか?」
不意にヘイヤが問いかけてきた。
「え……」
急に答えることが出来ずに、言い淀んでしまうと、ヘイヤは更に尋問してきた。
「この国に来た理由はなんだ」
そんなことを聞かれても、偶然迷い込んでしまったカインには答えることが出来ない。
(なんだよ……俺が居たらダメってことなのかよ)