第1章 15歳の誕生日
夏海SIDE
「ここに来たら、強くなれるのか疑問に思うだろ。でも、俺ら魔導士にとっては魔法に頼りっぱなしなんだ。だから、魔法を取り除くとほとんど何もなくなってしまう。だから、ここに来て、魔法の事は隠して精神的にも体術的にも強くなったとおもう。」
まぁ、そうだよね。
お父さん、ヤクザだもんね…。
「話は以上だ。質問はあるか?」
「ここの世界の事を、あっちの世界は誰もが知ってるの??ここの世界の人達は知らないけど。」
「多分、知ってるのは俺らだけだ。」
「なんで知ってるの?」
「それは言えない。」
「そ、そう。じゃ、なんで今頃言ったの?真実を。」
「お前に留学させるためだ。」
「あー。なるほどねー。だかr…ええええええええええええええええ!!?#☆@&...」
「明日からね。頑張って!」
「そんな急に?!」
「ぁあ。お前も魔導士の娘だから魔法の修行をしてほしくてな。小さい頃からヤクザの娘として体術は優れてるしな。」
「拒否権は?」
「ないわよ。でも、どうしても行かないって言うんだったら、黒焦げになるかもね☆」
「ひぃぃぃ。はい。行きます行かせてもらいます。用意するものは?」
「いらない。明日全てあっちの世界で買う。」
「そっか。王様だったもんね。」
「ぁあ。」