第3章 【妖怪町】天狗様
僕は頭を下げ、朽葉も頭を下げた。
「泊まるところはもう決まっておるぞ。今は旅館を、予約しておいたからそこに行くといい。」
「あ、ありがとうございます!!」
僕はまたお辞儀をした。やはり、天狗様は優しい。
すると、ドアが自動的に開いた。
「それでは明日からよろしく頼む。」
「はい!!!!」
僕は元気よく返事をすると天狗様の部屋から出た。
僕たちが、部屋を出たと同時に部屋のドアが、ばたんと大きな音をたてて閉じた。
するとドアのすぐ側に先ほどのろくろ首が立っていた。
「お疲れ様でした。これは手伝い係リストです。ここに手伝わなければいけない妖怪のリストが、詳しく載っているのでこれを参考にしてお仕事をしてください。」
と僕にそのリストを、渡してきた。
なかなかの厚みがある。これだけの妖怪の手伝いをするんだ~と実感する。
「それでは。ここを、右に曲がって真っ直ぐ進めば出られます。さようなら。」
僕たちに、礼をした。僕たちも合わせて礼をした。
「お世話になりました。」
「ありがとうございました。」
僕たちは、そういうと出口へと歩き始めた。