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イナクナッテシマエバイイ…

第4章 クルイ


一方で、香李と蓮は無事地下に侵入が出来た。やはり、地下という事なのか、周りは石やコンクリートで、頑丈に作られている。灯りが一切ない。頼りになるのは、それぞれが持っているスマートフォンの灯りだけだった。だが、それと同時に異様な臭いが漂っていた。


「な、なんか……変な臭いがする……。」

「あぁ…。鼻がもげそうだ…。」


2人は、今まで嗅いだ事のない臭いに驚いている。かと言って、此処で立ち止まる訳にもいかない。とりあえず、ひたすら前へと歩くのだ。壁には、赤い…いやもう黒ずんでいるが、血が大量に付いていた。すると、遠くからガザカザという奇妙な音が、2人の耳に入ってくる。体が、強張る。其処にいたのは……あの少女だった。


「マズイッ!!逃げるぞ!!お前、先行け!!」

「え……?なんで?2人で逃げようよ!!!」


蓮は、声を張り上げて香李に言ったが、その彼女は彼の言葉に、反論する。蓮は、チッ…と舌打ちをして更に言った。


「お前より、俺の方が体力やスピードがある。ぜってぇ、逃げられる。だから…逃げろ!!」

「……………っ……………。」




















→蓮を置いて逃げる。(55ページへ)







→2人で逃げる。(57ページへ)
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