第2章 1人は……ダメ……
─香李─
私は、震える体を一生懸命抑えようとする。しかし、蓮の瞳を見ると震えが止まらなくなる。
蓮の様子があまりにもおかしい……。今、蓮の側にいたら、何をされるか判らない。危険だと、私の脳はそう訴える。
「ソウダ……閉ジ込メレバ俺ダケヲ見テクレル。最初カラソウスレバ良カッタンダ………。」
さっきから蓮は、そう言っているが私から見れば、別人だ。ゆっくりと私に近づいてくる。
私の奥歯では、カチカチと震えていた。どうすれば…と必死に頭を回転させる。
→蓮を説得する。(35ページへ)
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