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イナクナッテシマエバイイ…

第2章 1人は……ダメ……


→扉を開けない。

この倉庫は、私にとっては気になって仕方なかった。しかし、どうしても手が止まってしまう。


まるで、この倉庫の中を見てはいけないと……手が、動かないのだった。


蓮は、私の腕を掴み、スタスタと歩き出す。


「いい加減にしやがれ!………行くぞ…。」


蓮は、最初の方は私に向かって、怒鳴ったが、最後の方になると、弱々しく言ったのだった。


「蓮…………。ごめん………。」


私は、蓮に聞こえないぐらいの声で、謝っていた。それも、私の無意識で……。何故此処で、私が謝ったのかは、不明だ。


気づいた時には、何言っているんだろう…と不思議に、思っていた。


私と蓮は、優稀達が居る場所に向かって、歩いていた。


























→(21ページへ)

─稟 終わり─
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