第2章 1人は……ダメ……
→扉を開ける。
私は、この倉庫がどうしても、気になって仕方なく一気に、扉を開ける。
ギイイという不気味な音を、響きかせながら扉が開かれるが、それと同時にカチッ!と何かのスイッチが、発動したのだった。
その時だった。私の床に異変が起きた。そう、私が立っている部分だけ、ポッカリと穴が開いたのだった。
「えっ………?」
私の反応が遅かった。もう、既に私の体はその穴に吸い込まれるように、傾いていた。蓮は、驚いた表情をしながら、私に向かって必死に手を伸ばす。
「っ!!おい、稟ッ!」
しかし、蓮の手は私を捕まえる事など、出来なかった。そのまま、私は落ちていく。穴は、かなり深かった。
下が、一切見えない。それだけ、深いのだった。
「あ……………。忘れてたな………。」
私の言葉は、それだけを残して、強い衝撃を受けて、意識を失った。
→BAD END