第14章 わたしには無理
翌朝も彼は待ち合わせの公園に来なかった。
私は今日はもうメッセしないで一人で学校に行った。
会いたくないし、しゃべりたくないときってあるもんね。
わたしもある。けど…
私の目からブワッと涙がにじんでくる。
いつまでこんなのに耐えればいいんだろ…。
逢坂くんならどれくらい待ってくれた?
最長で私が逢坂くん無視してたのって…一週間…いや半月ぐらいだったかな?
無理だ…わたしには無理だ…。
はぁ……。
…
放課後、また駅前でちょっと寄り道して…
そして逢坂くんの家に行ってみる。
いきなりピンポンするのは勇気がいるのでとりあえずメッセしよう。家の前だけど。
@ 逢坂くんと話したい。話す気になったら教えてね。いつでもいいから。
送信
本当はいつでもいいことないけど。
早くしてくれないと私の神経持たないよ…。
でもまあ仕方ない…帰ろう…。
ガチャ
逢坂くん家の扉が開く。
…逢坂くんだ。
「メッセ見たよ」
…逢坂くんがしゃべった。
「わたしここにいるって…知ってたの?」
私は疑問を投げかける。
「上から見えてた。20分くらいうろうろしてたよね」
「……」
「あがって」
彼に促されてお家に入る。