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BF(ヤンデレ)

第11章 あれ?


……。


「あ…あれ?」

ここ…お湯の中…じゃない…よね。

髪と顔がびしょ濡れで前がよく見えない。

自分の手で目の前の水を拭う。

……。

彼の顔が見える。

呆然とした顔で私の方をじっと見てる。

見てる…よね?

……。

「…ごめん」

そのままの体勢で彼がつぶやいた。

そしてバッと浴槽から出てお風呂場からも出ていった。

「え?え?」

いきなり一人浴槽に取り残された…。

……。

とりあえず私はシャワーで髪と身体を流す。

この先どうすればいいのか、どうするべきなのか…。

思いつかないままシャワーを終えて、タオルで髪を拭きながらお風呂場を出る。

ベッドの上で逢坂くんが裸のまま座ってる。

とりあえずそばに行く。

背中に水滴がいっぱい付いてる。

「逢坂くん…身体びしょびしょだよ」

私は自分の身体を巻いていたバスタオルを外して彼の背中にかける。

「…ごめんね」

うつむいたまま涙声で彼がつぶやく。

うわ泣いてる…。

これは…どうしたらいいのか…完全にわからない…。

とりあえず私もベッドに座って…座って…とりあえずそのまま座った。
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