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BF(ヤンデレ)

第8章 僕のどこが好き?


「お湯ぬるくなっちゃったかな?」

「これぐらいでいいんじゃないかな。二人で入るし」

「そっかな」

逢坂くんの身体もだいたいで洗ってお湯に入ることにする。

「えっと…どうやって入るの」

私は逢坂くんに聞く。

「えっ普通に」

彼が答える。

普通にって言われても。

大きくなってから誰かとお風呂に入ることなんてないし。

「はい、入って」

「うん」

彼に促されて浴槽の中に立つ。

「こっち向きにする?」

彼が私を後ろに向かせる。

「うん」

「はい、座って」

「うん」

彼が私を後ろからふわっと抱き寄せる。

……。

ちょっとぬるいお湯と彼の身体に包まれて…気持ちいい。

私はちょっと後ろを振り返って彼の顔を見る。

でもやっぱり恥ずかしいからすぐ目をそらす。

「何?」

彼が後ろから私の顔を覗き込む。

「なんでもないよ」

私は答える。

「…言ってよ」

彼が催促する。

「うん…幸せだな…って思った」

すごく恥ずかしいけど私は言う。

「僕もだよ」

そう言って彼は私をちょっとぎゅっと抱き寄せる。
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