第6章 高尾と緑間と。
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結局。
【じゃあ、ちゃんにはこれなっ!】
と、ネックレスをプレゼントされた。
「……」
高尾の頭には、あることが浮かんでいた。
………………雑貨屋店内…………………
【ん?これ……】
【お客様、どうかなされましたか?】
【なぁなぁ、このネックレスってさ……】
【?はい。】
【あ、いや、やっぱなんもねーやっ】
俺の目に止まったのは羽のモチーフに加え、小さな石がはめ込まれたシルバーネックレス。
学校でもつけといてほしい、って思ってたからシンプルな物を探してた。でもそれだけじゃねえ。デザインに目がいった。
【ちゃんが自分で、明るい世界を目指して翔べるように。】
ただ、そんなふうに思えるネックレス。
ちゃんへの、俺からのメッセージ。
【がんばれ】
そして、
【大丈夫】
……この言葉を、ネックレスに込めた。