第2章 帝光高校の購買
「……まずは。その時の状況説明をしてくれないか?」
「えっ!あっ、はい!」
まさか自分が最初に話す事になるとは微塵も思っていなかった。
なんとか気を保ちながら、自分が知る限りの全てを説明しだした。
「……私が知ってるのは怒声が聞こえた所からで……。成り行きとかはわからないんですが……」
ズシリ……
(っ……?)
急に体が重くなった気がした。
(……なんか……しんどい……?)
何故だか凄く体がだるい。
時は既に、夕日が傾き始めた頃だ。
(今日1日……結構大変だったからか……?)
自分の体調不良を不思議に思いながらも、がそのまま話を続けようとした瞬間
鋭い視線を感じた。
「!?」
視線を感じた方を見ると、そこには正座をした状態で必死にアイコンタクトを送ってくる……青峰と火神がいた。
特に青峰の目からは、「お願い」……というより、「余計な事言ったらぶっ飛ばす」……と、訴えているようにも感じ取れた。
……だが。
ズキン……
の思考は、そこでストップしたのだった。
…………………………