第2章 帝光高校の購買
は昇降口で呆然と立ち尽くしていた。
見えるものといえば
人、人、人……………
兎に角人で溢れかえっていた。
………わざわざ考えるまでもない。
(今日はお昼は……我慢だ……)
くるりと背を向け、元来た道を戻ろうとした。
その瞬間……
「そのパンは俺のだっつってんだろ火神っ!」
「!?」
辺りに怒声が響きわたった。
「あぁっ!?ふざけんなよテメェッ!」
(え、ちょ、ちょっとちょっと……!!!!!!!)
もうの頭の中に昼ごはんの事なんてなかった。。
(生徒同士の喧嘩だ……!ちゃんと止めないと!)
最初の仕事が生徒同士の喧嘩を止める事なんてハードルが高すぎていることは百も承知。
それでもは人波を縫って進んだ。