第8章 after
表紙を開けるとすぐに目につくように書かれた文。
「いつか私が何にもわからなくなった時のため、みんなからわたしが消えたときのために確かにあった私の日々を書く。」
俺らがお前を忘れるわけねぇだろうが…。
ページをさらにめくると、そこには日付だけでなく几帳面に天気や気温までもが書かれていた。
今日はリヴァイさんと綺麗な丘に行った。すごく楽しくて…今までにあった忘れられない辛いことが消えていった気がした。
けれど私が体調を崩したらしく気づいたらまたベッドの上…
自分が情けないよ。
リヴァイさんが朝起こしに来てくれなくなった。
私がリヴァイさんを怒らせてしまったのかな。寂しいよ…。
今日リヴァイさんとハンジさんが話しをしていたのを見た…。すごく胸がモヤモヤする。
こんな自分嫌だよ。
最近自分がわからなくなる。
怖い。でもみんなの前ではできるだけ笑うって決めた。
またリヴァイさんが来てくれた時に笑っていたい。