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遠い花

第2章 水


泳ぎ終えた橘さんがプールサイドに上がる。
「真琴先輩!タイム少し縮みましたよ!」
「おめでとう!まこちゃん!かっこよかったよ!ねっ百合ちゃん」
「えっ?…あ、えっと…競泳のことは詳しくないけど、なんとなく、橘さんの泳ぎはこう…力強くて…かっ、かっこいいなって思います…?」
突然話を振られたことに動揺するあまり物凄く格好悪い感じになってしまった。
こんなことなら黙っとけばよかったっ…。
まさに穴があったら入りたい気分で頭を抱えそうになったとき、ふふっと笑い声が落ちてきた。
「無理しなくてもいいよ。ありがとう」
「…すみません…」
…気まで使わせてしまった。
「さぁ!皆さんどんどん泳いでしっかり筋肉をつくってくださいね!!」
やる気満々な江さ…ん?…筋肉?え、筋肉?
「ほらほらほら!」
「うわわわっ江ちゃん押さないで~っ」
「わぁぁっ渚っ江ちゃんプールサイド走ったら危ないよ!?」
「真琴先輩も走ったら危ないですよ…!!」
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