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密かな交換条件・2【進撃の巨人】
第13章 抑えられない情動
「お前は俺のせいで、よく泣くようになった。」
そう声を掛けられ、咄嗟に頬に手を当てた。
生暖かい感触が指先に留まる。
「……本当ですね。
ミケさんと関わるようになってからですよ、
こんな簡単に涙が出るようになったのは。」
思わず頬が緩む。
「笑いごとじゃないだろう。
俺はお前を泣かせたくないんだが。」
「……仕方ないじゃないですか。
ミケさんの前では、
感情を抑えるのが難しいみたいです。」
そう言った瞬間、
ミケの腕は、私の身体を優しく包み込んだ。
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