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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第10章 弾かれたように



「お前、アンの気持ちを知ってて、
こんなことをしようとしてんのか?」

「だとしたら何だ?
お前には関係ないと思うが。」

エルヴィンの即答に、思わず口を噤む。



「お前はアンを突き離したんだろう?
そんなお前に、俺を責める権利があるのか?」

「………ない、だろうな。」

「それなら問題ない。
こっちもここで最後までする気はないからな。
続きは部屋でするから、
お前は自分の用事を済ませろ。」




「………待て。」

エルヴィンの腕が一瞬自分から離れるが、
再び強く掴み、引き寄せた。


「確かにお前の言う通り、
俺がお前を責める権利なんてない。
だが、これだけは言わせてくれ。」

「何だ?」

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