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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第7章 “憧れの人”




そんなある日。

アンは夕食を持って、
エルヴィンの部屋の前に居た。


「エルヴィン団長。
食事を持ってきました。」

ドアをノックした後、
そう声を掛けると、ゆっくり扉が開く。


「アン。ありがとう。
いつもすまない。」

少し疲れた表情のエルヴィンは
夕食を受け取った。



「……団長、大丈夫ですか?」

「ああ。そろそろ落ち着いてきたから
平気だよ。ありがとう。」

エルヴィンがそう言って少し後ろに下がり、
ドアノブを握った瞬間、

「……あの、
エマのこと聞きましたか……?」

と、少し小声で問いかけた。

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