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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第4章 自然と惹き寄せられる



「……すみません。
ちょっと先を急ぐので……」

「何言ってんだよ。
俺は、意外と金はあるんだ。」


話が全く噛み合わない。
こんな時、どうするべきなんだ……

考えを巡らせるが、
男の荒い息遣いが聞こえ、
思わず小さく身体が震えた。


「いくらでヤらしてくれるんだ?」


単刀直入な物言いに、言葉を失う。

男のいやらしい視線が怖くなり、
俯いたまま身体が硬直して、
逃げる体制にもなれそうにない。


「ねぇちゃんが決めないなら、
俺が勝手に決めてもいいのか?」

「いいわけないでしょ。」

突如侵入してきた女性の優しい声に、
身体が少し解れ、顔を上げた。

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