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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第3章 表向きの方針か偽りのない本心か



「それなら、私はあの女性に会って、
ここの料理人になる為に受けた試験の内容を
彼女に教授して、
彼女が試験に合格する為のサポートを
したらいいってことですね?」


「……そういうことだ。」

「分かりました。」

即座に返事をしたと同時に、
ミケから離れ、立ち上がった。





「ミケさん、もう一度聞きますけど、
ミケさんは本当にそれを望んでるんですか?」



再び少しの沈黙が漂う。



……私がミケに
言ってもらいたいことは、ただ一つだ。




「何度も言わせるな……
最初からそのつもりだった。」




欲しかったのは、そんな言葉ではない。

心ともなく、小さく息が漏れる。



「……分かりました。
調査、頑張って下さいね。」

早口にそれだけ言って、部屋を出た。

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