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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第3章 表向きの方針か偽りのない本心か



「お前も、あの女の登場により
長い間想い続けていたエルヴィンを
諦めようとしていた。」

「いや、でも私はもう」
「いいから黙って聞け。」

ミケに強い口調で言葉を遮られ、口を噤む。


「あの女とリヴァイがうまくいけば、
必然的にエルヴィンは
あの女を諦めざるを得なくなる。
これはお前にとってチャンスだろう。」



「……ミケさんは、
それでいいと思ってるんですか……?」

そう問いかけた後、少しの沈黙が漂った。





「……ああ。最初から俺は、
お前を応援するつもりでお前に近付いた。
これは俺が望んでたことでもある。」

「それ……、本音ですか?」

「……建前でこんなことを
言う訳がないだろう……」

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