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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第3章 表向きの方針か偽りのない本心か



「ミケさん?」

「アン。お前に頼みがある。」

「……何ですか?」

「エルヴィンの好きな女がいる
クロルバ区の店に行って、
あの女に会ってきて欲しい。」


かなり突飛な頼み事に言葉を失う。


一人であの店に行って、あの女性に会って……

どうしろと?何が目的で?





「あの女は、
調査兵団の料理人を目指すようだ。」


その一言で、自分の身体が少し、
冷たくなったのを感じる。


調査兵団の料理人になるということは、
簡単に考えて、
エルヴィンと関わる機会が
増えるということだ。

いくらエルヴィンの気持ちに
全く気付いていなかったあの女性でも
共に生活を送るようになれば、
いつかは気付くだろう。


……もし、エルヴィンの気持ちに気付いたら、
あの女性とエルヴィンは付き合うのだろうか。

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