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密かな交換条件・2【進撃の巨人】

第3章 表向きの方針か偽りのない本心か




「……挑発してきた割に、随分辛そうだな。」

「……あそこまで、激しくされると、
思ってなかったので………」

なるべく弾む呼吸を抑える様に
言葉を発していると、
ミケの緩んだ表情が目に留まる。


「悪かったな……」

そう言うミケの表情は穏やかなままで、
表情と比例した優しい手付きで
背中を撫でられた。


「……いえ。調査に行く前に、
濃厚に抱いてもらえて、良かったです。」

少し冗談めかした口調で言ってみるが、
返答がなく、
ミケの胸の中から少し顔を上げる。

だが、視線が合うことはなく、
ミケは真っ直ぐに前を向いていた。

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