第2章 交信開始
・・・・カラカラカラ
と乾いた音が近くでした。
はっと目を開ける。
あたりは真っ暗だった。
・・・いつの間にか、寝たのか。俺。
ぐっと両腕を思い切り上に伸ばして伸びをする。
窓の外に目をやると右側から、光が出ているのが見えた。
カラカラと窓を開ける音。
間違いない。彼女は今隣の部屋に居る。
走りだしたい衝動を抑えてゆっくりと立ち上がり窓際に向かう。
カサと音がして床に落ちた紙切れを拾い、ポケットにしまった。
何を話すかは・・・もう、考えてある。
頭の中でいくつかシュミレーションは済んでいた。
あとは宇宙人がどういう反応をしてくれるかによる。
ワクワク、していた。
春樹は夕食を食べていないことも忘れて、
窓際に椅子をセッティングして座る。
――――まだ、雨は降り続いていた。