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第1章 歌うことこそ
くいっ。
腕を掴まれ、強制的に立ち止まった。
「何。…レイジ」
腕を掴んだのは、目の前にいるこの男。
寿嶺二。
「まぁまぁ、アイアイ!紹介されるだけされておこうよ~これから関わりもあるかもだしね~!」
いつもの調子で彼は話す。
「ないかもしれないでしょ」
ボクは少し強く、腕を振り払う。
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