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SAOGs

第4章 第1層~第10層 その3 "再起"


けたたましく鐘が鳴る
ギミックとして鳴らせるとあったが思いの外五月蝿い

何はともあれ、ボスは今停止している
セガール率いる部隊が隙無くボスへの攻撃を試みる
振り回されてはいるが、決して悪くはない状況―

「な訳は無い…よね」

私はその状況が見えただけ、露骨に嘆息出来てしまう
鐘の音が終わりそうなタイミングで四方八方からムゥの群れが現れる

「参ったな…こんなにおかわりは要求してないんだけど…」

ムゥに気付いた部長も嘆息混じりにボヤいていた
なるほど、二層ボス戦は次々と現れる取り巻きに対処しながら、動きの激しい奴に勝て―出来なければ死あるのみ…

今更ムゥ如きに遅れは取らない
目の前に現れた個体を確実に狩る
少なくとも、今ボスと戦っている部隊に近付けはさせない
それを感じながらムゥの相手をしていると、ボスにまたも動きがあった

またも、跳ねたのである
しかし今度は前ではなく、後ろに飛んだ―着点は鐘の向こう側

着地直後、ボス対応の部隊がその位置に辿り着く前に前足二本で身体を支え、後ろ足を上げる
行った行動―それは、後ろ足で地面を叩く行動であった
地震でも起こす気かとも感じたが、それは半分当たりで半分外れであった

目の前のボスは本来有り得ない存在だ
ならば、有り得ない事が起きて当然なのだが、この世界に多少慣れがあったのかその先に起きた事は予想していなかった
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