• テキストサイズ

SAOGs

第30章 第51層~第60層 その2 "躍進"


それから数日後――
私達は約50名近いプレイヤーを率いてボス部屋の前に来ていた
セガールが示した試練――私達がプレイヤーを率いてボスを倒すという事を達成する為に来ているのだ
だが……どうにも自信がない

今後の為に必要だからという理由ではあるものの、そういう力はない
先日行われた会議も゙見つけたら倒ぜとしか言えなかった
ついでにトーマにその事を゙サーチアンドデストロイ゙と煽られている
実力がないのは仕方ないにしても煽られるのは問題だ
もう何度目になるか分からない溜め息が漏れる

「リリィ、大丈夫?」

すぐ横にいるエリーが私を見上げている

「ぶっちゃけ帰りたい」

正直な気持ちを吐露する
出来る訳がないだろうと思う気持ちが私の中に強くある
しかも、中枢となる私達を考えてみれば余計だ
勝手知ったるエリーやケンタなら問題には思わない
クリスもリアナがいれば大丈夫だ
だが、ジンは仲間になったものの私達と合わせてくれるか分からないし、馬鹿に至っては期待していない

戦力的な問題もあれば、私達オリジナルセブンの問題もある
その中で試練を達成しなければならない

(不安だ…)

そう思う私に突きつけるかのようにボス部屋の扉が立ち塞がった
描かれたものはトランプのジョーカー――当てにならないヒントだ

一呼吸置いて、扉を押し開ける
射し込む光に眩しさを感じながら私達は先へ進んだ
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp