• テキストサイズ

SAOGs

第27章 第41層~第50層 その4 "転換点"


カッターの欠片が頭上に落ちてくる中、部長は一瞬呆気に取られた顔をし――

「はは……全く…これじゃあ格好が付かないな」

――立ち上がり、構えた

「まだ…自信は無い。もしかしたら、ずっと残り続ける感覚かもしれない。瀬川が、友達がいないっていうのは分かってる。だからアイツの為に生きなきゃって思ってたけど、まずは自分とすぐ周りの人とで生きなきゃならない。少しずつでも良いなら、皆……一緒に戦ってくれるか?」

部長の言から苦悶を感じる
だが、私達の出す答えは決まっていた

「当たり前じゃないッスか」

「今更な気は、しますけどね」

「っていうか、私達がついていくリーダーって既に決まってたり」

「文句なんて、ある訳無い」

「分かり切った答えじゃねぇか。ま、今はそれで良いがよ」

三者三様の答え方
だが、意味する所は一つ

「はい、全員で戦って生き残りましょう」

歪みが解消されているという事だ

私達七人の先にボスは飛んでいる
向こうもやる気のようだ

「やる事は一つ、生き残る事だ! その為に今、全力を出す、いいな?」

力強くかけられる部長の声に私達は構える事で応える
そして、みなぎる力を引き出すキッカケ――

「それじゃあ……スタート!!」

――部長の掛け声と同時に、私達は強く踏み出した
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp