• テキストサイズ

SAOGs

第24章 第41層~第50層 その1 "Survive"


大きく怯むアリジゴク
その間に着地した私とシンジ先輩はアリジゴクの方を向き――

「「ぶっ飛べ!!」」

―共に掌底を放つ
ブーストのかかった一撃はアリジゴクを吹き飛ばした
腹を見せながら、壁に激突―煙に消える

「まだだ!!」

シンジ先輩はそう言って跳躍、煙の中から現れたアリジゴクの頭へ曲刀を投げる
見事頭に刺さったそれを敵を更に怯ませた

「やれ!!」

空中からの叫びを聞いて私も跳躍
真上に跳んで、天井を蹴る
その先にはシンジ先輩の曲刀――

一回転し、右足を上げた状態へ

「せえぇぇぇやあぁぁぁぁぁ!!!」

ブーストをかけ、踵落としの要領でシンジ先輩の曲刀を蹴り込む
押し込まれるように蹴られた曲刀は高速でアリジゴクの身体を貫く
断末魔を叫び四散するアリジゴク

だが私は着地後、その断末魔を最後まで聞かずに駆け出す
行き先は部長のいる方――

部長はトーマの猛攻を槍のリーチを用いて捌いている
だから一見防戦一方のように見えても、すぐにカウンターに転ずる事が出来る

その様相を私は物理的に飛び越え、トーマの後側へ着地
そこで"引き出し"を閉じる―それでも加速だけは緩めない
一気に接近していく

「テメェかァ!!」

「おぉぉぉぉぉ!!」

そして再び剣とトンファーがぶつかり合う
振り下ろされた剣と突き出されたトンファーは接着点で静止―またも譲らずの鍔迫り合いかと思われたが、今は違う

「余所見か?随分と余裕なんだな」

少なくとも部長が至近距離にいる

部長はトーマの首根っこ―襟を後ろから掴み、強引に引っ張った
同時に足を引っ掛け体勢を崩させる
そのまま背中に乗せるようにして、地面に叩き付けた
/ 739ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp