第4章 第1層~第10層 その3 "再起"
「さて、試作版でのこの層の特徴はネームドモンスターが思いの外戦いやすかった事だ。ソイツを相手にするクエストもあったし、確実に強くなろう」
二層解放から数日後―
私達はそんな部長の言を元に私達は進む
この層のフィールドも基本的には草原、それもそよそよと風が吹いている
柔らかな―私には少し強い陽射しの元、例のネームドモンスターがいる場所へ少しずつ歩いてゆく
この層に現れるモンスターは現実にはいないものが中心だ
赤く丸い一頭身の身体に長い耳、すぐに生えている手足、中央にある顔のパーツ…
ひょこひょこ歩くそれは「ムゥ」と名付けられている
「正直アレぬいぐるみとかにすれば、そこそこ売れる気がするんだけど」
そう語るミヤに賛同しながらも、時折ひょこひょこ襲いかかるムゥを無慈悲に倒していく
……アレのクレーンゲームが出たら一体はゲットしても良いかもしれない
何かそうしないと彼等に対して、何となく悪い気がする
そうこうしている内に次のエリアへ辿り着いた
次のエリアは鉱山の様なエリアであった