第9章 第11層~第20層 その1 "Original"
これを短時間で考えた部長のアイデア力、という事にしておこう―それに感心にしながら目を通す
…それにしても、何というか…凄い渾名を部長は付けたものだ
リーダーを部長、副リーダーをシンジ先輩に設定されている
そして渾名は…
ケンタに"ディアボロ・オブ・マンデー"
ユウに"メッツァ・オブ・チューズデー"
ミヤに"ダリア・オブ・ウェンズデイ"
私に"ダン・オブ・サースデイ"
部長に"シン・オブ・フライデー"
エリーに"セン・オブ・サタデー"
シンジ先輩に"サウダーデ・オブ・サンデイ"
―とある
よく意味の分からない渾名だ、とは思うがとりあえず曜日チックになっているのは分かった
「さぁ皆!」
一通り目を通したと同時に部長が手を叩き、注目を集めた上で口を開く
「何はともあれ、ここが俺達七人、オリジナルセブンのスタートだ。本格的に二桁の層に入ってまた大変になるだろうけど…俺達七人、協力して生き残ろう。そして、俺達の世界…現実に帰ろう。全員で…欠ける事無く帰ろう!!」
現実に、帰る―それが目的
仮想世界に閉じ込められた私達の最大の目的
それを各々、胸に刻みながら私達七人のギルド―オリジナルセブンは始まった
この場で私達が新たなスタートを切った裏で、十一層はクリアされており―十二層への道が開いたのである