第3章 --お仕事一日目
『そういえば…』
鬼「どうかしましたか?」
『お仕事、大丈夫なんですか?』
鬼「はい。今も仕事はしておりますので。」
『あ、そうなんですね、すいません…。』
鬼「なぜ謝るのです?私は嬉しかったですよ?」
『嬉しい…?』
鬼「はい。心配をしてくれたのでしょう?ありがとうございます。」
『は、はい…。』
くっそはずかしい!!!無表情なのは変わらないのに、なんだか冷たいオーラをまとっているわけではなく、なんだか優しい…気がする!それなのに、あたしの頭にポンポンと手を当ててくれる。
すごい恥ずかしい。今日、家に帰ったら絶対にすぐに寝よう…もうすごい疲れた…。
白「触んな!」
鬼「貴方のではないでしょう。」
白「うるさい、触んな。」
『どうしたの?白澤?』
白「僕以外に触らせちゃだめだよ。それに、コイツは猛毒だよ?危ないんだから。」
消毒消毒とつぶやきながら頭をゴシゴシされる。痛い。ハゲたら白澤のせいだ。
煙管の灰を捨てに、一度2人から離れる。もう一回吸っとこうかなぁ…。
白「…お前、仕事はどうしたんだよ!…」
鬼「…今してます…」
白「…雛を見てるだけじゃん!まさか…」
鬼「…私の仕事は、雛がここになれるまで面倒を見ることです…」
白「…徹底してんな。お前…」
鬼「…外から埋めるのは当然ですよ…」
そんなことを話してたりしたらしい。
あたしは知らんかったがな!!」