第3章 --お仕事一日目
鬼「間違えなければいいだけでしょう?」
『そ、そうですけど…。』
鬼「わかりました…」
『じゃ、じゃあ!』
鬼「早くなれるように、今から練習しましょう。」
『ぇ…』
鬼「何度も言っているうちに、鬼灯と呼ぶのが当たり前になってきます。そうすれば、間違わなくなるでしょう?」
『そ、それは…、そうかもしれないような気もしなくもないですが…。』
鬼「こうゆうことは、なれてしまえばなんてことないものです。さあ、練習しましょうか。」
『え!?』
白「おいおいおいっ!僕が雛を指名してんの!なんでお前が当たり前のようにいるんだよっ!おかしいだろ!お前はさっさと帰れ!バカ野郎!」
鬼「うるさいですねぇ…それと、おかしいのは貴方です。どうして昨日会ったばかりの女性を指名しているんです?どれだけ節操がないんですか。見るたび見るたび違う女性を口説いて。気持ちが悪い。」
白「今までのことは関係ないだろっ!?僕はこれから彼女一筋なんだよ!気持ち悪いのはお前の方だ!ストーカー!」
鬼「あほですか?関係あるにきまってるでしょう。どれだけ貴方の頭は緩いんです?そんなだからいつもフラれるんです。だいたい…」
もう嫌だ…。あたしのこと放置で、2人で盛り上がってるし。気が付いたらお香さんいなくなってるし。手にあるのは高額と言われた煙管1本。……吸ってようかな。これ、煙草よりもすぐ終わるから、何度も火をつけたくなってだめな気がする。
口喧嘩中の2人を見ながら、ぽつりと言ってみる。
『ラヴラヴだなぁ…。あたしはソッチでもいいいな。』
鬼「何言ってるんですか。」
白「そうだよ!僕がコイツとなんてあるわけないじゃん!」
鬼「私も嫌です。」
白「いーや。絶対に僕の方が嫌だよ!!」
『嫌よ嫌よも好きのうちってゆーテンプレ?』
鬼「やめてください。」
白「僕は女の子が好きなの!」
『んー。鬼灯は彼女いないでしょ?それに、白澤だって特定の子は作らないじゃん?それって、お互いがお互いのことを想いあってるってゆーf…』
白「絶対にない!!!」
鬼「気持ち悪くなってきました…。」
あたしの一言にくいついた2人に、ありえない!!と強く否定されました。
でも、別にいいと思うんだが。
だめなのかなぁ?