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トリップ・トラップin地獄

第3章 --お仕事一日目


『そういえば…』
鬼「どうかしましたか?」
『お仕事、大丈夫なんですか?』
鬼「はい。今も仕事はしておりますので。」
『あ、そうなんですね、すいません…。』
鬼「なぜ謝るのです?私は嬉しかったですよ?」
『嬉しい…?』
鬼「はい。心配をしてくれたのでしょう?ありがとうございます。」
『は、はい…。』

くっそはずかしい!!!無表情なのは変わらないのに、なんだか冷たいオーラをまとっているわけではなく、なんだか優しい…気がする!それなのに、あたしの頭にポンポンと手を当ててくれる。

すごい恥ずかしい。今日、家に帰ったら絶対にすぐに寝よう…もうすごい疲れた…。

白「触んな!」
鬼「貴方のではないでしょう。」
白「うるさい、触んな。」
『どうしたの?白澤?』
白「僕以外に触らせちゃだめだよ。それに、コイツは猛毒だよ?危ないんだから。」

消毒消毒とつぶやきながら頭をゴシゴシされる。痛い。ハゲたら白澤のせいだ。

煙管の灰を捨てに、一度2人から離れる。もう一回吸っとこうかなぁ…。

白「…お前、仕事はどうしたんだよ!…」
鬼「…今してます…」
白「…雛を見てるだけじゃん!まさか…」
鬼「…私の仕事は、雛がここになれるまで面倒を見ることです…」
白「…徹底してんな。お前…」
鬼「…外から埋めるのは当然ですよ…」


そんなことを話してたりしたらしい。


あたしは知らんかったがな!!








『あ。』
白「どうしたの?」
『鬼灯さま!!時計うをぉうっ!!』
鬼「雛…?」
『あ!す、すいません!!鬼灯!』
鬼「はい。」
『えーとえーと…、』
白「もしかして、忘れちゃった?」
『いやいや、待って下さい。えーと、』
鬼「雛?時計がどうしました?」
『あ!そうそう!時計!』
鬼「時計、ですか?」
『時間です!今何時ですか!?』
鬼「今は…」
『今は!?』
白「雛?こっちで僕とお話ししよーか?ねぇー?」
『白澤は黙ってて!時計持ってないんでしょ!』




今日のお仕事は、12時まで!


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