第3章 --お仕事一日目
鬼「では、私のお願いを聞いていただけますか?」
『お、お願いですか…?』
鬼「聞いていただけますか?」
『あ、あの、聞かなかったら…』
鬼「これは渡しません。」
『で、ですよね…』
鬼「どちらです?」
『(拒否権ないじゃん…。)は、ぃ』
鬼「嫌なら断っていただいて結構ですよ。」
煙管の、おそらく木の部分、まだ触ってないからわからないけど。を、ぎゅっと握る鬼灯さま…。何をするんだろう?と見ていると、そのまま手に力を込めていき、ミシミシと音がする…。
『ぎゃー!!何やってるんですか!壊れちゃう壊れちゃう!』
鬼「おや、この程度で壊れるのですか。脆いですねぇ。」
『いやいやいやいや!鬼灯さまが強いんです!聞きます聞きます!いや、聞かせてくださいー!!』
鬼「聞きたいのですか。」
『はい!聞きたいです!』
鬼「そうですか、ならお伝えします。」
『へ?』
いきなり近づいてきたと思ったら、鬼灯さまの顔があたしの真横に!?い、息が、肩とゆうか首とゆうかとりあえずなんかその辺にかかってます!え!なにコレ!?何の羞恥プレイ!?
鬼「私のことは鬼灯と呼んでください。」
『え?』
鬼「いけませんか?」
『いけなくはないですが、むしろ、鬼灯さまの立場が…』
鬼「そんなことは気にしなくていいです。」
『(いや、だめだろ…。)』
鬼「呼んでくれますか?」
『ひゃぁぁぁあ!はい!呼びます呼びます!』
鬼「それは良かった、では、私も雛と呼ばせていただきますね。」
『好きにしてください!!』
鬼「雛…」
みみみみみみ、耳元で話してたと思ったのら、息をふぅーってかけられた!絶対顔赤いよ!もうやだ!
鬼「おや、何か期待してます?」
『え?き、期待…?』
鬼「ここ、赤くなってますよ。」
『fpwrfnsghwpdkjtn!?』
こ、声にならなかった!鬼灯さ…鬼灯は、あたしに見えない方の手で、首から肩までをツーっとしやがった!!ズザッと鬼灯から離れたあたしは、触られたところを自分の手で押さえる。もう、今日は散々すぎる…。
『なんだか楽しそうですね!!!』
鬼「そうですか?」
『はい!そりゃあもう思いっきり!!』
もう嫌だ!ここの男連中に関わるとろくなことがない!!
どうなってんの!?チプデに会いたい!!
癒されたい!!!!