第3章 --お仕事一日目
鬼「ところで、雛さん。こんなところでこんなヤツと何をしていたのですか。」
『え…』
怖い!怖いですよ!鬼灯さま!!返答次第で殺されそう…。
『えーっと、助けてもらって、励ましてもらって、今に至りますデス。』
鬼「それだけですか?」
『それだけです!』
嘘は言ってないもーん!簡単に説明すればそれだけだもーん!
鬼「それでは、どうして煙管が届くんです?」
『あ、それは、』
白「僕からのプレゼントだからだよ!ねー?」
『ほんとに…白澤が買うの?』
白「モチロン♪いつも使うものをプレゼントできるなんて、僕嬉しいよ!」
『プレゼントは嬉しいけど…高くないの?』
白「平気平気!さぁ、選んで?」
香「はい。気にせず、選んじゃってね!売上協力にもなるしね。」
『じゃあ、』
鬼「待ってください。」
白「何だよお前。まだいたのかよ。」
鬼「貴方は黙ってなさい。」
白「邪魔する気か!?」
鬼「雛さん、貴女今、これのことなんて呼びました?」
『え!』
鬼「なんて呼びました?」
『は、はくたく、デス』
鬼「どうして普通に話しているんです。」
『え?別に何でもないですよ?』
鬼「この私に隠し事ですか。」
『ホントに何でもないんですって!』
鬼「今朝、大王と私には、なんとおっしゃいました?」
『あ…。』
鬼「どうしてこうなったのです?」
『白澤との約束だからです…。』
鬼「白澤さん、雛さんと何かあったのですか?」
白「お前には関係ないもーん。」
鬼「…イライラしますね。」
ギクシャクしそうな時に、お香さんの鶴の一声!
香「そうだわ!私が選んであげましょうか!」
『え!?』
香「私でよければ、だけど、どうかしら?」
『嬉しいです!絶対大事にします!』
白「ねぇ、僕からのプレゼントだって忘れてない…?」
『忘れるわけないよ!まさかお香さんに選んでもらえるなんて!これも白澤のおかげ!』
白「本当かなぁ。」
『うん!ありがと、白澤!』
鬼灯さまを放置でワイワイと話を進めるあたし。これがいけなかった…。
スッと寄ってきた鬼灯さまは、お香さんが持ってる台の上の煙管を一本取り上げた。
?…どうしたんだろ?鬼灯さま。