第1章 --始まりは自己紹介祭。
仕方がないので、布団を身体に巻き付け、座ってみる。
薬のにおい…。なんか変な感じ。
ってか、あたしはTシャツ一枚でこっちに来てしまったらしく、パンツとTシャツしかない…。あ。よく見ると携帯がある。何時なんだろ?とスマホを起動させてみる。
『おぉ。ちゃんとつくじゃん。』
いや、ちゃんとじゃない。電波のところは圏外だし、電池のマークは無限のマークになってる…。電池減らないの?最高じゃん!あ、でも、圏外だったらなんも使えねぇ…。
『時間も00:00だし、日付も1/1が点滅してる。壊れた?』
鬼「何をしているんです。」
『ぎゃあ!!』
鬼(ぎゃあって…)
『な、何でもないです!』
心臓に悪い!なんかいけないことしてたみたいじゃないか!ふわー…とりあえずびびったぁ……
鬼「出ますよ?」
『え!いや、でも…』
鬼『なんです?』
『ふ、服貸してください…』
パンツ一枚で外に出れるような、そんないい体してないんじゃ!早く隠したい!
鬼「私のだと身長が足りませんし。引きずられるのはちょっと…」
『わかってますよ!ほら!新卒の方とかならいらっしゃいますよね!?』
鬼「あぁ。茄子さんや唐瓜さんのなら合うかもしれませんね。」
『か、借りてきていただけるか、、呼んできていただけると大変助かるのですが。。。』
鬼「私をパシらせる気ですか?」
『ひぃ!とととととととんでもないデス!!お助け下さい!』
鬼「・・・・・・・・・・・」
『お願いします!お願いします!お願いします!』
鬼「はぁ。わかりました。」
『やったー!さすが鬼灯さま!』
鬼(調子のいい・・・)
なんかすごく面白くなさそうな顔した鬼灯さまがドアを開けると、桃太郎ブラザーズがドアの前におりました。
シ「あ!鬼灯様!おはよう!」
カ「おはようございます!」
ル「おはようございます、鬼灯様。どうかされましたか?」
その3人を見下ろした鬼灯さまは、いいことが思いついたご様子で…
鬼「ちょうどいいところに。貴方達に頼みたいことがあります。」
シロちゃんとカキスケくんとルリオさんは、顔を見合わせ頭を傾けた。
何アレ!ちょーかわいい!!!