第1章 --始まりは自己紹介祭。
?「誰です?」
え?!?!?!?!
3人の探検中戯言を聞いていたあたしに、すっごい低い声が聞こえた。
けど、あたしの方が聞きたい!お前らなんなんだよ!と。
その時、フッと体を包んでいた力がゆるまっていることに気づく。そして、声が聞こえてた方…頭を上に上げると…
『っあーーーーーーーーー!?』
?「ぎゃー!」
?「ごめんなさい!ごめんなさいっ!」
?「おいっ逃げるぞ!」
あたしの声に驚いたらしい3人が、すごい勢いで謝ったと思ったら部屋から出て行った……
あー…いててくれないと…
あたし、殺されるかもしれないじゃねーか…
耳で様子を探ってただけのあたしは、最初と同じく顔を埋めて…というか、下を向き現実逃避…
まさかとゆーか、やっぱりとゆーか、ほ、ほ、ほ、鬼灯さま…だよね????そーだよね?あれ?でもなんであたしここにいるの?ベッドなら白澤さんの方が合うよね?!だよね?!みんな絶対そー思うって!!!
鬼「貴女、どこの誰です?」
あーーーーー。
わ、忘れてた…なんか、声かけられてたよね…?
『はい!すいません!無視してません!』
鬼「………」
『えーと、あたしは…神尾雛です。』
鬼「雛?聞いたことのない名前ですが、」
『あ!あの!妖しいものじゃないんで!』
鬼「自分からそういう方のことを妖しいと思うものなんですが…」
た、確かに!!!!!!!!
『あの、すいません。放していただけるとう、嬉しいのですが…』
鬼「あぁ、これは失礼。」
『いえ。』
……いや、早く放せよ。今の流れだと、どう考えても放すだろ!
『あのー。』
鬼「貴方、妖怪ですか。」
『はい?人間ですけど…』
鬼「あぁ。まだ自覚がないんですね。」
『へ?』
鬼「いえ、こちらの話です。」
なんだよ!自己解決かよ!!
あたしのことなのに、あたしは放置か!
鬼「だめですね。目が覚めてしまった。」
『す、すいません…』
くそ。なんか反射的に謝ってしまった…。たぶん、あたしのせいじゃないのに!!
鬼「いえ。起きましょうか。」
『え?あ、はい。どーぞ。』
するりとベッドから出ていき、別の部屋へ…。
あーそうですか。あたしのことは放置ですか!!!!