第2章 --閻魔様と、これからのこと。
鬼「・・・」
『え?』
香「あら。」
唐「なっ!」
茄「おぉ!」
白「おい!」
みなさまそれぞれありがとうございます。
何が起きたのかといいますと、ほっぺにちゅーされました。まさかの、鬼灯さまに。
『え?な、なん…』
鬼「おまじないですよ。さ、行ってらっしゃい。」
よしよしと頭を優しくなでられると、やっぱりテレる。そりゃテレる。鬼灯さまって、美形だし、イケボだし、力も強いし、背も高いし、男の人ってなんだか急に意識してしまう…。
『い、いってきます…。』
そう、俯いたまま返事をするのがこの時のあたしには精一杯でした。
香「鬼灯様、そろそろ…。」
鬼「はい。雛さん、頑張ってくださいね。」
『ありがとう、ございますデス。』
白「嫌になったら、いつでも僕のところに来ていいんだからね!」
『わかりました。』
そう言いながら、お香さんと歩き出す。何の仕事に就くんだろう。どんなことをするんだろう。なんて、ちょっとドキドキする!
15分ほど歩いたところで、お香さんが立ち止る。
香「さぁて、この辺でいいわね。」
『???お香さん?』
香「じゃ、一週間の研修と行きましょうか!」
『はい!よろしくお願いします!』
香「まずは、そうね。簡単な仕事もあるけど、どうしましょうか?」
『そうですね、基本、嘘つきなので接客業とか…?あ!花街なら、居酒屋とか夜のお店とかもあるんじゃ?』
香「まぁ、それはそうだけど…。でも、夜に働くってことは、鬼灯様とあんまり会えなくなるわよ?それに、白澤様は通ってきそうだし。」
『鬼灯さまは関係ないですし、白澤様が通ってくれるのは、お店にとってはいいことなんじゃ?』
香「まぁ、そうだけどぉ。」
『???』
香「雛ちゃんがやりたいなら、一日研修とかしてみる?」
『助かります!』
香「(一日くらいなら大丈夫かしら…?)」
こんな流れで、お仕事Get!これから下見に行きます!