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トリップ・トラップin地獄

第2章 --閻魔様と、これからのこと。


閻「あ、そーだったの?ワシ、全然知らなかったよ?」
鬼「言ってませんでしたから。」
閻「ま、まぁいいけど。」
鬼「昨日、お香さんに偶然会いまして、お香さんも「この子欲しい}と言ってましたね。」
閻「あ、そーだったんだ?なら、集g…」
鬼「ただ、研修を受けてからという話でしたね?」
『はい!私が本当に使えると判断出来てから決めていただいた方がよろしいかと思いましたので。そう提案させていただきました。』
閻「ねぇねぇ、それって地なの?」
『それ、とおっしゃいますと?』
閻「その喋り方!そんなかしこまらなくていいんだよー?」
『え!そ、それはさすがに…いろいろとまずいと思います。』
閻「そんなことないよー。」
鬼「そうですね。私も気になりませんが。」

いやいやいやいや!鬼灯さまにはなんか余計に恐れ多いっつーの!なんか、いちいち怒られそうだし…

『ですが…』
閻「いーよいーよ!そんなに気を張ってたらしんどいでしょ?さすがに、家みたいにって訳にはいかないけどさ。かるーい丁寧語?ですますで話せばいーから、ね?」
鬼「私にもそれでいいです。」
『ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えさせていただきますね。』
閻「うんうん。可愛い娘が出来たみたいで、ワシ嬉しいよー。」
鬼「貴方の娘ではありませんよ、私のペットだといったでしょう。」


ひぃぃぃぃ~。無表情で閻魔様に金棒を向けていらっしゃります!何この緊張感!!!あたしはどうしたらいいねん!?


閻「キミねぇ。その性格だと彼女も出来ないよ?」
鬼「いりませんので、問題ないです。」
『え?鬼灯さまって、彼女いらないんですか…?』
鬼「はい。特に必要だと感じたこともないですし、欲しいと思ったことさえないですね。」
『そうなんですか、……もしかして、かれ』
鬼「死にたいんですか。」
『ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!』
閻「もー。女の子には優しくしないと嫌われちゃうよー?」
鬼「雛は、私のペットです。そんな権利があるわけないでしょう。」
『いやいやいやいや!たとえ待遇がペットと同じだったとしても、それは違いますよ!!あたしには感情があるので、好きにも嫌いにもなりますよ!!!』
鬼「ほう?」
『(やば、なんかヤバい気がする!!)』




鬼灯さま!お顔が怖いですってばーーーー!!





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