第2章 --閻魔様と、これからのこと。
閻「あ、鬼灯くーん、今日はいつもよりちょっと遅いんじゃなーい?」
鬼「おはようございます。私のペットが、思っていたよりもバカだったので遅くなりました。」
『(まだペットってゆうのか…)』
鬼「そんなことより、ご紹介したい方がいます。」
閻「え?紹介?なに。そんなことを急に言、うなん…」
鬼「さぁ、ご挨拶をどうぞ。」
帯のあたりを少し押され、鬼灯さまの前に少しだけ出る。
やっぱり、ちょっと怖い…けど、頑張らないと!!
『はじめまして、閻魔大王様。私は雛と申します。昨日から鬼灯さまにお世話になっております。突然ここへ来てしまったので、わからないことばかりで戸惑っております。地獄については、おおまかなことしかわかりませんが、何かお力になれることがあれば、何なりとお申し付けください。最初はご迷惑をおかけすることが多いと思いますが、何かしらお手伝いは出来ると思います。よろしくお願いします。』
ゆっくりと頭を下げ、声がかかるのを待つ。が、全然来ない。あれ?失敗したかな…?そう思いながら、頭を上げようかどうしようか悩んでいると、
鬼「閻魔大王。」
閻「あぁ、ごめんごめん。最近はワシにこうやって頭を下げるコなんていなかったし、鬼灯くんが女の子を紹介するなんてね。ちょっとビックリしちゃって。雛ちゃんだったよね?頭上げて、ワシの方こそよろしくねー!」
『はい!!』
おじいちゃんっていなかったけど、いたらこんな感じだったのかな…諦めたらそこで試合終了ですよ、って言ってほしい!あ、いや、特に理由はないけど、なんとなく!!!
閻「だけど、どうしようか?今は、どこも人手が欲しいって言ってくると思うけど、女の子だもんね。あんまりハードなところはしんどいよねぇ。」
鬼「私も、部下が欲しいと思っていました。」
『!!!!!!!』
鬼灯さまの下はいやぁぁぁぁ!そ、そんな、一回のミスで血を見るかもしれないところは嫌ぁ!!!!!
死刑宣告に等しいってーの!ってか、ほら、よくあるじゃん?第二補佐官とか補佐官補佐とかってやつ。憧れはするけど、あたしには無理!そんな出来る子じゃありませんって!!打たれ弱いんです!ちょっとイラッとすることがあると、すぐに辞めちゃうんです!だから、待って!閻魔大王様!やめてやめてやめてーーーーー!