第2章 --閻魔様と、これからのこと。
鬼「・・・」
もぞもぞと向きを変えてみるが、鬼灯さまは目を閉じてて…
これ、きたんじゃない?!
あたしの勝ちじゃない!?
何でこっち向いてるのかって、まぁ、気になるけど…それどころじゃないよ!何この人!!肌むっちゃ綺麗じゃまいか!いいーなぁ。。。
男の人に言う事じゃないのは百も承知ですが…
『綺麗だなぁ…』
鬼「そんなに見つめられると、穴が開きます。」
『!!!!!!』
鬼「寝れませんか?」
『あ、いえ。すいません…』
鬼「目を閉じなければ寝れませんよ。」
こんなに近くで、その低音ボイスはやばい!!腰にクる!!
鬼「雛、さん?」
『は、はははははいぃぃいいいい!!』
鬼「ほら、寝ますか?それとも、起きますか?」
『寝ます寝ます寝ます寝ます!』
布団をひっぱりあげ、顔を隠す。ぎゃぁぁぁぁ!なんなのあの人!!こんなこと言う人だったっけ???!!どうなってんの!!?
鬼「・・・・・・・」
『(寝るんだ!あたし!!)』
どうにかして逃げようとあれやこれや考えていると、いきなり目の前が明るくなった。
『?』
鬼「雛さん!そろそろ起きてください!!」
・・・・・・・・?
布団を引っ張り上げられたらしい。目の前には、しっかり準備が出来た鬼灯様が立っていて。
『あれ?鬼灯さま?』
鬼「はい。起きていただけますか。」
『あ、はい。すいません。』
あれ…?さっきのは、夢?ってか、どこからどこまでが夢!!!?