第2章 --閻魔様と、これからのこと。
鬼「あの、私がここで寝た場合、雛さんはどうするんです?」
『あー。そうですねぇ…とりあえず、今横になって、起きてられる自信がないので、もういいです。』
鬼「自力で起きれなくても、私が起こしてあげますよ。」
『それは、ありがとうございます…。』
でも、何されるかわかんないし、全力で避けたい…。
鬼「一緒に寝ます?」
『はい?』
鬼「ほら、ここで。」
ポンポンとベッドを軽くたたく、鬼灯さま。
可愛い!けど、それはどうなんだろう?
いいのか?何もなくても、何かあっても、どっちに転んでもどうしたらいいかわっかんねぇよ。
『あー、あのーそれはー…』
鬼「私の布団で寝れないと?」
『いや、さっきまで寝てましたし。』
鬼「では、なんです?」
『乙女の秘密です。』
鬼「はあ?」
『寝ていただいて大丈夫ですよ?』
鬼「雛さんもですよ。」
『なんでそんなに強引なんですか…』
鬼「強引でもなんでもないでしょう。」
『いや、折れてくれないじゃないですか。』
鬼「なんとなく、負けた気になります。」
『わかりました。寝ます寝ます。』
鬼「では、どうぞ。」
なんでこんなことに…
『お邪魔します。』
鬼「はい。」
布団に横になってみたけど、緊張でどうしようもねぇ。
背中向けてみたけど気になる。
でも、鬼灯さまの方を向いてなんて絶対寝れない。
何この地獄。何て名前の地獄!!
くそう。鬼灯さまは全く動かないし…。
あ!もしかして寝た?
なら、寝顔を堪能できるチャーンス!
……待て待て待て待て。
そんな勢いで向いて、もし起きてたらどうする?
すいませんでした、なんて言って元の体勢に戻る?
いや、ムリだろ。阻止される。
いやいや、なんで阻止される?
横になってるだけじゃん。どっち向いてても鬼灯さまには関係ないじゃん!
よしっ、いってみるか!?
生きて閻魔様に会えますように……