第1章 --始まりは自己紹介祭。
鬼灯さまが掴んでいた腕を放してくれたので、お香さんの隣に並んで歩きだ…
そうとしましたが、鬼灯さまがお腹まわりに腕を回してきまして、止まりました。
鬼「私も一緒に行きます。」
『ぅえぇ!!?なんでですか!?』
鬼「今日は仕事も休みですし、時間はあります。」
香「そお?なら、一緒に行きましょうか。」
『えぇ!お香さん、そんなすぐに…』
香「言い出したら聞かないわよ?」
『ぐ。(それは確かに…。)』
鬼「では、行きましょうか。」
結局3人で集合地獄へ行くことに。
そこからは、てんやわんや。
お香さんが親戚のおば…ゲフンゲフン。お姉さんモードになってしまい、これも可愛い!あれも可愛い!と、着せ替え人形に。
集合地獄にある花街で、もうお店に行きまくり。
働いているお姉さんたちの服で、もう着なくなったものを片っ端から頂きました。
おそらく、一ヵ月でやっと一周できるぐらいだと思います。
あたしは、どうやって帰ってきたのかもわからないくらいヘトヘトになってました。
鬼灯さまの部屋で、これからのことを話すって言ってたような気がしますが、すぐに眠ってしまったらしいです。
この気の緩みが、明日の朝の叫びに繋がるなんて、まだまだ知りませんでした。
雛が寝た後。
香「可愛いわー!素直で一途で純情そうで!獄卒ではいなかったタイプじゃない?妹にならないかしら?」
白「それなら、僕もだよ!僕のペットにならないかなぁ?」
香「それはちょっと難しいんじゃない?」
白「えぇー?なんでー?」
香「だって、どの人をお姉さんって呼んだらいいかわからないじゃない。」
白「えぇ!?お香ちゃんまでそんなことゆうの??」
香「花街では迎えられてるみたいだけどね~」
鬼「私のなんで。どこにもやりませんよ。」
こんなやり取りがあったりなかったり。