第1章 --始まりは自己紹介祭。
鬼「貴女、普通に挨拶できたんですね。」
はい??!!なんですと?!
『あたし、成人してますし、定職にも就いてましたし、いろんな仕事もしてきてますんで。これくらいはできますが?なんですか?なんだと思ってたんですか?バカにしてます?ココは怒っていいところですよね!?』
白「ごめんねー?そんな恰好してるし、高校生くらいかと。」
『高校生でも、バイトなどちゃんとしてれば、きちんとした話し方くらいできます。』
鬼「そうですか。てっきりバカなんだと思ってました。」
『をぃ!直球すぎやろ!』
香「私も、ちょっとびっくりしたけど、ますます欲しくなったわ!鬼灯様、どうかしら?」
鬼「そうですね。検討してみましょう。」
『まぢですか?あたし、どれくらいの間、ここに居れるかわかりませんよ?』
白「それは大丈夫だよー。僕がいるし。」
それ、本当に何か変わるんか!!
鬼「それより。」
『鬼灯さま、それよりって。あたしはそんな程度ですか?』
鬼「お香さん、今日はどうしたんですか?」
香「そうだったわ!すっかり忘れてた!」
白「お香ちゃん、のんびり屋さんだねー。」
香「いつもの冷え性のお薬をいただけます?」
白「お香ちゃんの頼みなら、僕いつだって頑張っちゃうよ?すぐ作るよ。」
香「ありがとう。」
鬼「では、私達は帰りましょうか。」
白「お前だけ帰れ!」
『シロちゃん達は?』
鬼「彼らはきちんと帰れますよ。」
『そっかぁ。じゃあ、明日からのこともあるし、帰ろうかなぁ?』
白「無視すんな!」
香「まぁまぁ。」
お香さんが白澤さんの背中を押してうさぎ漢方に入っていった。
ゆっくり帰れるかと思った矢先に、来たときと同じく腕を捕まれぐいぐいと歩かされる。
あたし、何でこんな扱いなんだろう。
とぼとぼ歩いていくこと数分。
服装が、さすがにマズいみたいで、どうしようかという話になりました。